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トルコ石【人工処理】

人工処理


トルコ石は色と耐久性が増すこと(すなわち、硬度を増やし空隙率を下げる)を狙って人工処理される。歴史上最初に(古代から)行われた人工処理は、軽くワックスと油を塗ることだった。これにより、濡れ効果(色とつやを増すため)を与えたのである。この処理は、多かれ少なかれ伝統として受け入れられている。通常高いグレードの素材に対して行われたためでもある。
それに対し、後世の、人工処理しなければ売り物にならないようなアメリカ産のもろい素材に対して、エポキシ、プラスチック(例えばポリスチレン)、および水ガラスを高圧注入する手法(これによって耐久性を増すばかりでなく濡れ効果を与える意味合いもある)は、あまりにも急進的な合成であるとして一部からは拒絶された。プラスチックや水ガラスは、耐久性を増すという点では、技術的には油やワックスよりも勝っている。はるかに永久的で、安定で、かつ油やワックスが十分に効き目を発揮するにはもろ過ぎるような素材に対しても適用できるためである。こうした素材は「結合された」または「安定化された」トルコ石と呼ばれる。エポキシ結合技術は、1950年代に、アリゾナのColbaugh処理施設(今日でも稼動している)で初めて開発された。アメリカ産の素材の大部分は、現在この方法で処理されている。これは全工程が終わるまで何か月もかかるコストのかかる工法ではあるが、こうした高圧注入法がなければ、アメリカの採掘事業は採算が合わないものになるだろう。油やワックスを塗った石は、あまり高くない高温、または日光に晒され過ぎると、油脂分が溶けて液体になることが避けられない。また、時間が経つと表面に白い膜や粉が生じることがある(いくらかの技量があれば油、ワックス処理は再生できる)。同じく、色を増す目的でプルシアンブルーやその他の染料(しばしば結合剤と合わせて用いられる)を用いることは、純粋主義者にとっては不正行為とみなされている。特に、染料は色落ちしたり、着用者とこすれて取れたりすることがその論拠になっている。染料は、トルコ石の網目を黒っぽくするためにも用いられる。おそらく、最も急進的な人工処理は「再構築」だろう。これは、おそらく単独では小さすぎて使えない細かい素材を粉末化し、結合して一個の大きな形にするものである。こうした「再構築」された素材の原料のほとんど(全部ではないにせよ)は、(天然の物質をまったく含まない)完全な偽造、または、異質な充填剤が加えられていることがある(上記の模造品の項を見よ)。また別の人工処理のひとつとして、(詳細は公開されていないが)いわゆるザッカリー法がある。開発者であり電気技師、トルコ石貿易家でもあるジェームス・E・ザッカリーの名にちなんで名づけられた。この工程は、少なくとも中程度のグレードの素材だけを使って、トルコ石をより堅く、よりよい色とつやを与えるのだと主張している。しばしば、もっと細かいトルコ石が細い接ぎ目としてあるのが見られるが、それは補強のために強い別の材料のベース上に接着しているのかもしれない。これらはダブレットと呼ばれており、宝飾品の特定の部位(例えば、裏張りやベベル部)で使われた場合は非常に見分けにくい。
一部のトルコ石はベースとしての母岩といっしょにカットされることがある。これらは通常はダブレットとは見なさないが、本来の値打ちは石全体の値打ちよりも低くなるだろう。ダブレットは、前述の人工処理と同じく、販売前に顧客に開示されていることを条件に合法になっている。宝石でよくあるのと同様に、完全に開示されていないことが頻繁にある。したがって、疑わしい石について人工処理を検知することはさまざまな検査方法を用いる、宝石学者に頼ることになる(その一部は破壊検査である。例えば目立たないしみに加熱プローブを使うことで、油、ワックスか、またはプラスチック処理かを確信を持って検知することができる)。

Quotation:Wikipedia - Article - History  License:GFDL

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